塗装ブースでのスラッジイーター失敗談

スラッジイーター誕生秘話では、非常にうまくいったことをご紹介させていただきましたが、それから2年は苦悩の日々でした。そこでうまくいったものですから、何処でもうまくいくだろうと安易な考えで、いい気になってあちこちに営業をかけて回りました。

ところが、スラッジイーターを導入してすぐに、「ブースから泡が溢れてしまった!」などのクレームを頂戴し、一時的に販売を中止してその原因を解明することに注力しました。まずは、塗料の種類から勉強し、どういう種類のものが泡を吹くのか、どういう添加剤を入れた場合に泡が発生するのか、ひとつひとつ実験を行い、傾向を掴むことができ、ようやく再販売に踏み切ることができました。
それからは、ある程度大丈夫とわかっている塗料でも、プレ実験を行ってからお買い上げいただくようにしましたので、徐々に信用を取り戻し、大手塗装材料メーカーさんにOEM供給させていただくまでになりました。

ただ、ひとつ失敗談でも、九州の自動車パーツメーカーさんにスラッジイーターを3ブースに4ユニット、計12ユニットも導入していただき、4か月ほどは無難に動いていたのですが、そのうち一番塗料使用量が多いブースで、「連絡配管が電蝕を起こして2ユニットが止まった」とクレームを頂戴しました。すぐさま駆けつけてみますと、たしかに鋳物のエルボが無残な形になっていました。

ステンレス製に変更することで、問題は解決できたのですが、その不具合が判明したのが、導入して4ヵ月間、周辺住民から臭気の苦情がピタッとなくなっていたそうなのですが、久しぶりに苦情が寄せられたので、装置をチェックしたところ、そのような状態になっていたらしく、循環水の腐敗を止めて腐敗臭が出なくなるということは、お客様に高く評価していただけました。

循環水処理システム