水膜スクラバーによる排ガス処理
まずは排ガス処理システムの導入実績をご覧ください。
各種工場で発生する臭気物質に対応。作業環境の改善とコストの削減に効果を発揮しています。
臭気成分と微細粉塵をアイエンスの特殊技術で確実に捕捉。
汚れた空気を循環水で浄化する画期的スクラバー。
さまざまな工場の悪臭や粉塵の悩みを解決するアイエンス独自の排ガス処理システム。
電気代が高い、清掃コストがかかる、汚泥処理費がかかるなどの従来のスクラバーの問題を解決し
年間のランニングコストを大幅に軽減する、これまでにない次世代排ガス処理装置です。
排ガス処理製品ラインアップ
大規模工場から小規模工場まで、幅広い工場の脱臭・集塵に対応するアイエンスの排ガス処理製品。
スクラバーとは
大気汚染を防止するスクラバーの効果とは?
工場で発生する排ガスをそのまま外部に放出すると、近隣住民の迷惑や環境的にも問題になります。また、工場内部の排ガス対策が不十分だと、従業員の職場環境の悪化による生産性の低下や健康被害が起こる可能性が高いため、スクラバーによる排ガスの処理は非常に重要な課題です。しかし、それぞれの工場で発生する排ガスの種類を把握しておかないと、有効な排ガス対策ができません。工場の製造ラインから発生する排ガスに対して、最も有効な排ガス処理方式をご紹介します。
大気汚染を防止する環境対策装置スクラバーとは?
スクラバーとは、排ガスや有害ガスなどを吸着・水洗浄・薬液中和などで処理し、大気に放出できるようにするための装置で、洗浄塔システムや排ガス処理装置とも呼ばれています。スクラバーには、湿式と乾式の2種類があり、水膜によって100%気液接触を実現したアイエンスの「デオライザー」は、湿式スクラバーに属します。
工場の粉塵や有機溶剤が大気に放出されると、近隣住民の健康被害が発生する恐れがありますし、臭気により苦情が発生する可能性も十分あります。このような有機溶剤交じりの排ガスや臭気物質の処理に、スクラバーは有効な装置ですが、排出されるガスの種別によって適切なスクラバーを設置することが重要です。

スクラバーはどんな工場の排ガスを処理できるのか?
工場が扱う製品や製造方法の違いによって、排出されるガスの種類には大きな違いがあります。それぞれの工場でどのような排ガスが発生し、どのような被害があるか、そして、スクラバーが排ガスを処理できるかどうかについてご説明します。
鋳造工場
鋳造工場のラインでは、粉塵が混じった排ガスやレジンが含まれるアンモニアなどの強い臭気物質が発生します。粉塵が混じった排ガスが人間の体内に入り肺や気管に達すると、呼吸器に影響を及ぼすことがあります。また、強い臭気物質が大気に放出されれば、環境や人体に悪影響を及ぼします。100%気液接触を実現したスクラバー「デオライザー」には、これらの粉塵や臭気物質を除去する効果があります。水膜により粉塵と臭気物質を確実に捕捉し、作業環境の改善と公害防止を図ります。

製薬工場
漢方薬を扱う製薬会社では、漢方薬の強い臭気が工場から発生することがあります。強い臭気を放出することで、近隣住民に迷惑がかかってしまいますし、健康被害につながることもあります。スクラバーは強い臭気物質を除去する効果がありますので、製薬工場の排ガス対策に有効です。

化学工場
化学工場では、扱う製品によって、さまざまな有害物質や臭気物質が発生します。たとえば、人体に有害なホルムアルデヒドや強い臭気を発する有機溶剤などです。有害ガスや強い臭気物質により、環境や人体に悪影響を及ぼします。スクラバーは、このような化学工場からの排ガスにも対応しています。

ゴム製品加工工場
ゴム製品製造の加硫工程では、粉塵や有機溶剤が混ざった排ガスが発生します。また、シロキサンやシリコンを含む排ガスによる悪臭などで近隣からの苦情が発生する場合もあります。100%気液接触を実現したスクラバー「デオライザー」なら、水膜で粉塵と臭気物質を確実にキャッチします。

スクラバーの脱臭方式と処理方式の見極めについて
脱臭方式の種類と適用業種の一覧です。洗浄方式と生物脱臭方式を組み合わせたスクラバー「デオライザー」が、さまざまな工場の臭気物資に幅広く対応いたします。
脱臭方式の種類と適用業種 ○適用、 △条件付きで適用、 ×不適用
脱臭方式の種類 | 印刷工場 | 塗装工場 | 鋳物・鋳造 | 化学工場 | 食品工場 | 製紙パルプ | 繊維工場 | 下水・ゴミ | 飼料・肥料 | 飲食店 | |
燃焼方式 | 直接燃焼方式 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | × |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
蓄熱式燃焼方式 | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | × | |
触媒式燃焼方式 | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | × | |
吸着方式 | 固定床回収方式 | ○ | △ | △ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | × |
流動式回収方式 | ○ | △ | △ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | × | |
ハニカム式濃縮方式 | ○ | △ | △ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | × | |
交換式吸着方式 | ○ | △ | △ | ○ | △ | △ | △ | △ | △ | × | |
洗浄方式 | 水 | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
酸・アルカリ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | |
酸化剤 | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | |
※ | デオライザー | △~○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
生物脱臭方式 | 土壌脱臭方式 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ○ | △ | × |
スクラバー式脱臭方式 | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
充填塔式脱臭方式 | △ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
曝気式脱臭方式 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ○ | △ | × |
洗浄方式のスクラバー「デオライザー」を含め、100点満点の脱臭方式はありません。しっかりと処理方式を見極めて、消去法で選択していく事を推奨させていただきます。

水に溶けない排ガスの場合は、燃焼方式のスクラバーが適しています。水に溶ける排ガスで、温度が60℃以上の場合は、洗浄方式のスクラバーで材質がステンレスの「デオライザー」が適しています。
洗浄方式のスクラバー「デオライザー」とは?
「デオライザー」とは、水膜形成により排ガスを処理するスクラバーです。スクリーンに水膜を形成することで気液接触効率100%を実現し、さまざまな臭いや微細粉塵を逃さず捕捉します。


また、高性能な散気装置である「アクアブラスター」を搭載しているため、水の腐敗を防止しスラッジの発生を抑えることで、循環水の長期利用が可能になっています。


さらにスクリーンには50cm角の「カートリッジ式スクリーン」を採用していることから、メンテナンスがとても簡単で、ランニングコストが大幅に安くなるという点もメリットです。


スクラバー「デオライザー」の現地実験と確認ポイント
水膜式スクラバー「デオライザー」のデモ機により、現地で実際の排ガスによる実験を行うことが出来ます。どのポイントでご満足いただけるか、デモ機による実験で明確にすることで、さまざまなリスクが解消されます。

スクラバー「デオライザー」の循環水の処理方式
100%気液接触を実現した「デオライザー」は、循環水浄化機能を備えているため、水の腐敗を防止し、循環水の長期利用を可能にしました。限界まで連続した循環水は、以下の5つの方式で処理することができます。
- セットリングタンク浄化方式
- 水処理装置併設方式
- 下水放流方式
- 産業廃棄方式
- 定量注水方式
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