失敗しない排水処理装置選びの方法とは?
排水処理装置とは
工場で製品を生産・加工した時、必ず排水が生じます。この排水を処理する装置の概念を紹介します。
排水処理装置の基本・役割
排水処理装置とは、工場や施設などで発生する排水の汚れを処理し、環境基準に適合させて河川や下水に放流するための設備です。油分や有機物、固形物などの不純物を除去し、水質汚濁を防ぐ役割を担います。業種や用途に応じて処理方式はさまざまあり、排水の種類に適した装置を選ぶことが大切です。
排水処理装置の必要性を知ろう
工場排水を河川や下水に放流するには、法令や自治体の排水基準を満たさなければ操業停止や罰則の対象になることがあります。排水処理装置を適切に導入・運用し不純物を除去してから放流することが重要で、環境への影響を抑えるだけでなく、企業の信頼性向上やリスク回避にもつながります。
目次
排水処理装置の処理方法の種類
排水処理方法の種類は、大きく分けて下記の3種類があり、それぞれの仕組みを確認してみましょう。
加圧浮上方式について
加圧浮上方式は、排水中に微細な気泡を発生させ、油分や浮遊物質(SS)を気泡に付着させて浮上・分離する処理方法です。食品工場や金属加工工場など、油分や微粒子を含む工場排水に広く用いられています。他の処理方式と比較してコンパクトな設計が可能で、設置面積が少なくて済みます。
擬集沈殿方式について
擬集沈殿方式は、重力を利用して排水中の固形物を沈殿させ、上澄みと分離させる処理方法です。沈殿させた汚れは取り除きます。工場排水の一次処理としてよく用いられ、構造がシンプルで導入コストも低いのが利点です。ただし、溶解性有機物の処理には別方式を併用する必要があります。
生物処理方式について
生物処理方式は、排水中の有機物を微生物の働きによって分解する方式で、食品工場や飲料工場など有機汚濁が多い工場排水の処理に高い効果を発揮します。散気装置や散気管を使って酸素を供給し、微生物を活性化させることが重要です。運転コストを抑えながら安定した処理が可能です。
アイエンスの排水処理装置は生物処理方式
アイエンスの特殊散気菅「アクアブラスター」を採用した排水処理装置は、高効率な独自構造の散気装置により微生物を活性化させて、工場排水に含まれる高濃度有機物を安定的に分解する画期的な排水処理装置です。
従来の生物処理装置では処理が難しかった高負荷排水にも対応可能で、食品・飲料・化学・製造業など幅広い分野で導入実績があり高い効果を発揮しています。
さらに、アクアブラスターは酸素供給効率が高く、圧力損失が低いため従来型の散気管と比較して電力コストが大幅に削減できます。耐久性にも優れ、長期運用において処理性能とランニングコストの両面で高い優位性を発揮します。
排水処理装置選びで重要なポイント
3つのポイントを押さえて、工場排水に合わせた排水処理装置を選びましょう。
排水の種類や量について
排水処理装置の選定では、まず対象となる排水の種類(製造工程排水・洗浄排水など)と1日の排水量を正確に把握することが重要です。これにより、必要な処理方式・装置容量・散気装置の性能が明確になり、過剰・過小な設備投資を防ぐことができます。
汚染物質の種類について
工場排水に含まれる汚染物質は、有機物・油分・SS・窒素・リン・界面活性剤など多岐にわたります。汚染物質の種類と濃度を分析し、それに合った処理方式を組み合わせることで、効率的な排水処理が可能になります。分析データは装置選定の基礎となります。
排水処理装置導入の初期費用、ランニングコストについて
初期費用を抑えたとしても、維持管理費用や電気代、汚泥の処理費用などランニングコストが高額になってしまう場合があります。アイエンスの排水処理装置の場合、初期費用は他の装置と比較して規模によって高くなる場合がありますが、ランニングコストが大幅に軽減されるため、結果的にコスト削減につながります。
WEB見学会 [豆腐製造工場編]
水量が1.4倍になっても年間2,040万円のコストダウンを実現し、40%以上の処理能力向上と自動化でゆとりある操業が可能となりました。(四国化工機株式会社様 阿南食品工場)
アイエンスの排水処理装置の優位性について
アイエンスの排水処理装置は、「アクアブラスター」による高効率な散気技術により、工場排水の処理を高レベルで安定化することができます。微生物の活性化を最大限に引き出す設計のため、従来の排水処理設備よりも省エネルギーかつ高い処理性能を実現。維持管理費の軽減だけでなく、耐久性にも優れているため、長期的なコスト削減が可能です。
工場排水でお悩みの企業様は、まず、排水処理装置「アクアブラスター」での処理テストや導入事例の確認、問い合わせをおすすめします。



