理解してくださっている!! 本当にありがたいことです。

最近、このブログを綴ってきて、本当に良かったなと思うことしきりです。
と申しますのも、アイエンス製品及びその技術を非常に深く理解して下さる方が確実に増えてきているからです。
数年前までは、
「眉唾だ!」「空気量を増やすだけとは信じられない!」、ひどい場合には、「俺を舐めてんのか!」
と罵倒されたこともありました。
ところが、最近になって、ブログを読んでこれまでの概念を考え直すことができた、とか、排水処理の常識と言われていることに疑問を持っていたが、やはり間違いと判ってすっきりしたとか、特に現場で大変苦労された方からは、高い評価を頂戴致しております。本当に有り難いことです。
ただ、もちろん今でも、「BODがこれだけだから、酸素量はこれだけでいい」とか、下水道事業団の設計指針、机上の論理の呪縛から抜け出せない方も多くいらっしゃいます。
しかし、私は、決してそれを否定するつもりはありません。その方にも諸事情や責任がありますから、どうしても冒険ができない理由も、サラリーマン生活を12年送ってきた私には、よく理解できます。
私でも実際にその立場なら、失敗したときには、
『与えられた下水道事業団の指針通りに空気量を設計しています。私の責任ではありません。』

と答えるかもしれません。
勘違いしないで戴きたいのは、その下水道事業団の計算式が間違っているのではなく、下水道と、例えば厨房排水など、入ってくる負荷量がまったく異なっているので

『その計算式は使えない』ということなのです。
前にも書いたと思うのですが、これまでアイエンスにチャンスが与えられたのは、

『他メーカーさんが設計した、上手くいっていない現場の直し』

しかなかったのです。
上手くいっていない現場のほとんどが、下水道事業団の設計指針の必要酸素量を求める計算式を使用していました。
下団の計算式でいきますと、排水1あたりに20~25/分の空気量となることが多いのですが、そのエア量の場合、厨房排水では腐敗が進行し硫化水素が発生してしまいます。
それを修正するには、最低でも排水1あたりに45/分の空気量が必要だったのです。(本来なら、60/分以上欲しいところです。)
「だったら、倍の空気量がいるじゃないか!!」、「電気代が倍になる!!」

と声が聞こえてきますが、ご安心ください。
アクアブラスターは、従来の円盤型ディフーザーと比較すると、圧力損失がほぼゼロなので、電気消費量が約半分となり、
ブロワ風量を2倍にアップさせても電気代は、ほとんど変わらないのです。

文章が、ジャパネットタカタ調になってまいりましたが、分割、金利手数料負担はやっておりませんので・・・ (汗)
そして、重ね重ねですが、
「水処理装置の設計は、足し算ではなく引き算ができるように設計する。」

ということに尽きます。
空気量が足らないのは、どうしようもありませんが、空気量が多ければ、インバータ制御、間欠運転と引き算は、いくらでも方法があるのです。
車のエンジン回転数を常にレッドゾーン域で走らせる人はいない。
のに、排水処理設計だけは、カツカツで設計される方を何人か見てきましたが、必ずと言っていいほど失敗されています。


偉そうなことを並び立てましたが、どうか皆さまお許し下さい。
水処理が上手くいかなければ、売り手も買い手も眠れないほど悩んでしまうのが水処理です。
そうした不幸な事柄を発生させないよう願って止まないからなのです。
疑問、質問、または、お怒りの声でも結構ですので、ホームページの問い合わせ欄、お電話など遠慮なくご連絡いただければと存じます。
文末までお読みいただき、誠にありがとうございました。

散気管 アクアブラスター, 排水処理システム