豆腐工場の排水事情:タンパク質が多く「足が早い」特有の悩み
本日はよろしくお願いいたします。まずは、豆腐の製造工程で出る排水がどのようなものか教えていただけますか?
排水が白い豆乳のような色をしていますね。
はい。成分としては、ほぼすべてが「タンパク質」の排水になります。一般的に「足が早い(腐りやすい)」と言われる性質があり、すぐに微生物が処理を始めてしまうため、悪臭が発生したり、汚泥が浮いてきたりしやすいという厄介な特徴があります。
アクアブラスター導入による処理フローの改善
1日25万丁を製造されているだけあって、排水量も多く、処理設備の規模も非常に大きいですね。現在の処理フローを教えてください。
2020年から流量調整槽と曝気槽にアクアブラスターを順次導入しました。
まず、流量調整槽に白い排水が流れてきます。その後、曝気槽(茶色い槽)へ送って「活性汚泥」を使用して処理を行い、最終的に沈殿槽で活性汚泥を沈降させていきます。
最終的には、厳格な排水管理のもと、綺麗な上澄みだけを工場の横に流れる桑野川へ放流しています。
【効果】増産で排水量1.4倍に増えても、汚泥8%・薬品代60%・電力20%削減
実際にアクアブラスターを導入されて、どのような部分に効果を感じていらっしゃいますか?
一番は「処理能力が大幅に増えた(40%以上)」ことです。処理能力に余裕が生まれたことで、結果として大きなコストダウンに繋がりました。
具体的には、増産によって排水量が1.4倍に増えているにも関わらず、ここ5年間の数値で「汚泥は8%削減」「電力は20%削減」、そして「薬品代はなんと60%も削減」できました。
熟練の経験に頼らない「数値コントロール」と「完全自動化」への展望
素晴らしい数値ですね。設備の管理面での変化はありましたか?
処理の自動化を実現できました。
これまでの排水処理は、長年の経験や専門知識を持った熟練の担当者の技術が必要不可欠でした。しかし、アクアブラスターは水中に酸素を溶かす力が非常に強いため、数値のコントロールが格段に行いやすく、管理の手間が大幅に削減されました。アクアブラスターを入れていなければ、ここまで処理の自動化は進んでいなかったと思います。
住友さんの目指す、排水処理施設はどんなところでしょうか?
「完全な自動化」ですね。
今流行りの高額なAIなどに頼るのではなく、すごく単純な形で自動化を実現できればと考えています。特にうちのようなタンパク質の多い工場にとっては、アクアブラスターが一番の解決策になるだろうと確信しています。
「完全な自動化」はアイエンスも目指す未来です。
数値の完全コントロール化は、アイエンスが目指すところでもあります。完全自動化に向けて、今後も一緒に取り組んでいきましょう。本日は貴重なお話をありがとうございました。