「容積負荷」について

 「容積負荷」?・・・一体何のこと、と思われる方も多いと思いますが、水処理を行う際に、処理水槽1立方メートルあたり1日で処理できる負荷量を表したものです。
注)今回は、ちょっと難しい話しになるので、「容積負荷」に興味のある方だけご覧ください。(私なら読まないかも ^^;)
水の汚れは、BOD(生物化学的酸素要求量)やSS(浮遊物質)、ノルマルヘキサン抽出物質(油分)といった指標があり、それぞれ「㎎/ℓ」と容積に対する質量で表されます。
例えば、排水量が100/日で、BODが1,000㎎/ℓであれば、
100×1,000㎎/ℓ=100,000㎎/日で、キログラムに換算すると、1日に100㎏のBOD成分が発生しますということになります。
その100㎏のBOD成分を200tの処理水槽で処理できた場合、100㎏÷200㎥=0.5㎏/となりますので、処理水槽1立方メートルあたり、0.5㎏のBOD成分が処理できたと言えるのです。
わかりやすくするためBODだけを取り上げましたが、その他のSSなども総合的に含めた負荷を処理する必要があります。
従来、公共の排水処理は、有名な「活性汚泥法」で処理されていますが、その際の容積負荷は、平均で0.5~0.6㎏総合負荷//日となっております。
しかしながら、アクアブラスターの処理につきましては、逆算しますと最大で2.6㎏//日も処理できている実際の現場があります。(ちなみに、固定床などの微生物担体は使用しておりません。)
従って、活性汚泥法のおよそ5倍の負荷を消化していることになります。
このようにアクアブラスターを使用することで、容積負荷を上げることができるので、水槽サイズを小さくすることが可能になるのです。
お分かりいただけましたでしょうか?分りにくければ、ごめんなさい!

排水処理システム